確定拠出年金(4)ドルコスト平均法②

前回、ドルコスト平均法について少し触れました。


おさらいですが、

①同じ投資対象を、 

②定期的に 

③定額で買い続ける。


という話でした。ドルコスト平均法のメリットをお話しする前に、逆にドルコスト平均法の弱点をお話しします。


それは、投資対象の値段が、上がり続けた、または下がり続けた場合は損する、というものです。

ただ、個人的にはそんな銘柄があれば、最初からドカッと買う(または空売りする)ので、これは考慮外だと思っております。


つまり、逆に言えば、「値段が上がったり下がったりする投資対象の場合、その効力を最大限に発揮する」のです。


別にそんなにジグザグしなくてもいいです。極端な話、こんな感じの値動きでも、利益が出るのです。本当です。


例えば、ある投資対象に毎月10,000円の投資をしたとしましょう。

それを30ヶ月続けることにしました。


ところが、なんと投資を開始してから20か月連続、ぐんぐん値下がりをしてしまいました。実に8,262円まで下がりました!!これは焦りますね…。


その後は上昇に転じ、30ヶ月目には9,126円まで戻しました。それでも9%くらい下がっていることになりますね。


さて、ドルコスト平均法をやっていた場合と、やっていない場合は、同じ30万円の投資で、30ヶ月目での損益はどうなっているかといいますと、


やっていない場合 → 273,781円(当然約9%の損失)

やっていた場合  → 305,766円(+5,766円の利益)


え?投資対象の値段が戻っていないのに利益が出ているの!?

そうなんです。これがドルコスト平均法のマジックです。


・なぜこうなるのか。

・先ほど触れた「弱点をもう少し詳しく」知りたい。

・例えば日経平均でここ3年くらい、このドルコスト平均法をやっていたらどうなるか。


などを解説してみましょう。

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