3つのコースを以下の3つの軸で比較してみましょう。
1)価格変動リスク
2)流動性リスク
3)リターン期待度(将来性)
★が多い方が良いと考えてください。例えば価格変動リスクで★★★★★ということはリスクがないので良い、ということとお考え下さい。
第1のコース : 5,000万円の家を買い、残りを貯金として取り崩して暮らす。
1)価格変動リスク ★★★★★
2)流動性リスク ★☆☆☆☆
3)リターン期待度 ★☆☆☆☆
もう5,000万円の現金一括で自宅を買ってますからね、どんなに値下がりしても、自分が住む家は売らないというスタンスでいれば、正直リスクなんてないようなものです。
ただし、「自分が住む家は売らない」ということは、つまりそこから得られる収益は全く期待できませんので、リターン期待度は全くないことになります。
早い話が、超低リスク・ノーリターンというお金の使い方がこの第1のコースと言えるでしょう。
第2のコース : 1億円を全額、配当利回りの良い株式に投資する。
1)価格変動リスク ★☆☆☆☆
2)流動性リスク ★★★★★
3)リターン期待度 ★★★★☆
まぁ、株式ですからねぇ…。値段は動きますよね。含み損が出るかもしれません。そういった意味では、価格変動リスクは3つのコースのうち、断トツで高いです。
ただし!
別のところで触れたように、含み損が仮に出たとしても、配当金がコンスタントに入ってくるのであれば、別に値下がりしたって売らなければいいだけなのです。
そして、こちらで見ましたが、20年目の残高が一番少なそうに見えますが、それはあくまでも現金の話。そう、1億円の株は手元にあるのです(もちろん値下がりしているかもしれませんが)!
第3のコース : 1億円のマンションを買って貸し出す。
1)価格変動リスク ★★★☆☆
2)流動性リスク ★★☆☆☆
3)リターン期待度 ★★★★☆
不動産については、たしかに値上がりする可能性もあります。よく言う「高速道路が通ることになった」とか、「大手デベロッパーが開発を進め、値上がりした」とかいうケースです。
ですが、不動産(マンション)は建物という現物資産です。普通は経年劣化と共に値下がりしていくのが普通でしょう。
ですので、株式よりも値下がりリスクは普通に考えれば高いものです。
そして、流動性リスクは高いですね。マンションは売ろうと思ったら、2,3か月は完了するまでかかるのではないでしょうか。
株式は極端な話、売ろうと思えば、そこそこ流通している株式であれば速攻で売却できますからね。
あと、マンションは空室リスクを抱えます。5%の利回りで試算しましたが、空室が続けば、2~3%になってしまう可能性もあります。
そうなると、経年劣化で値下がりがほぼ確実な不動産は、株式よりも不利な感じがしますね。
いかがでしょうか。みなさんは1億円があったら何に使いますか?
私なら、第2のコース。1億円で配当利回りの比較的良い株式を買いますね!!
…奥さんに止められて、結局第1のコースになりそうかなぁ…(笑)
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